「霧中の木霊」は2003までに綴られたものです

更新日は5/Dec/2012です。内容は当時のままです。左の項目からお進み下さい。

大淀の向こうに広がるは暑き浪速の果てぬ夢 「関西文學20号中扉(作家の大阪)」掲載


1998年、PIASギャラリーの展覧会をきっかけに、
秩父(2004年夏に引き払う)の作業場はそのまま大阪に移住した。
好きな人が出来、その人の部屋に転がり込んだ。
阪急三国駅近くの神崎川で
二度目のうだる夏を向かえようとしていた。
この窓越しの風景は友人のコピーライター中宮氏の
事務所(2004年、移動してここには居ない)からで、
梅田界隈の高層近代建築群の喧噪が眺められる。
淀野の河川敷にはブルーシートやそれこそ蘆屋根の掘っ建て小屋が散在し、
何とも不可思議な光景ではある。
時を戻せば 河原の住人たちもここから、
ひときわ高い太閤の屋根構えを見たのだろうか。




PIASギャラリー 二人展「Le contre de objects」夜景