「霧中の木霊」は2003までに綴られたものです

更新日は5/Dec/2012です。内容は当時のままです。左の項目からお進み下さい。

霧たなびく秩父連山。家からちょうど真南に見える。


深い緑の吐息に誘われてあなたは
星の浮かぶ空よりもなお暗い木々の傘のもとに佇み
草草や小岩の間を縫って
シュルシュルと木霊する小さき流れを耳に
夜の森に潜んでいた事はなかったか


入口側の小さな沢に自生する?菖蒲。


目で追うよりは
香り発つ森精どもの触手にふれるほうが
「形」を知らしめ
一足踏み出すことと、しばし止まることが
さほど変わらないない
遠く迷いも遙か薄れる山際に
尊き泉はうつせり
近く木立は小輝する水滴を宿す


薪集めでとても威力を発揮した「サニトラ」



制作中の絵硝子